友達から謎のメールが送られてきました2

ノリで張ったらやめろって言われませんでした
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生命の鐘②

「それも、入ってないのか。
仕方ないですね。この世界は、
天極 中性極 地極という、三つの世界に
別れてましてね、だいたい、自分の世界
しか知らずに、一生を終えるし、無駄な
争いを起こさせないためにも、情報は
隠蔽してあるんですけど、一言で言うと
身分別の住み分けというわけですね。
本当にぃ、上の人の傲慢には堪えられない ものがありますね。」
と、橋門は少し愚痴るように呟いた。
直後、橋門が、ぴくんと震えたような気が
した。高城は少々不審な目で、橋門を
見る。
「どうしたの?橋門さん。なんか、
一瞬、震えたような気がしたけど、
また、変なこと考えてないよね?」
徐々に、橋門の震えが大きくなっていく
まさか、マルスとか言う奴に、毒を
飲まされたのではないかと、嫌な予感が
する。一瞬迷った後、公衆電話に駆けていく。まさか、こんなところで、こんな事が
起きてしまうなんて。高城は焦る
気持ちを抑えながら、必死で、病院へ
電話をしようとする。
高城の手が、死というトラウマにより
震えている状態で、やっとの思いで、
小銭が入ったときであった。
ぱっ、と公衆電話のドアが開けられた。
敵襲か!?と、高城は構えると、
そこには、何事もなかったかのように、
橋門が立っている。
「大丈夫ですよ〜、高城く〜ん。
私は何でもありませ〜んよ。」
確かに何ともなかった。
急に、橋門の声が猫なで声になった事を
除いては。
「あ、あの、大丈夫なの?ホントに?」
高城は公衆電話から出る。
「大丈夫です。心配してくれてありがとう
やっぱり、雅樹くんは優しいんだね!」
なんだ!なんだ!?おかしいぞ!!?
絶対、裏があるに決まってる!!!
「雅樹くん、だぁいすき!!!」
急に、腕に抱き着いて、顔をなすりつけ
てきた。
何が、起こってるんだ!?おかしい!
「な、な、なんで、急に!?
は、橋門さん!?」
「ルミちゃんって呼んでくださ〜い。
私は、雅樹くんって呼ぶからぁ〜」
なんだ、急な震えからのこの、急展開は!
こんなことアリなのか!?違う!
何かが、決定的に違う!?
そうだ!ドッキリだ!きっと僕をおとしめるつもりなんだ!そうに決まってる。
「ちょっと、橋門さん!冗談は
よしてよ!」
と高城が言うと、
「ルミちゃんってよんでくれないの?」
と、涙目になるものだから、高城は
もうどうしょうもない。
「る、るる、ルミ、ちゃん、あの、
なんで、こんなことになってるか、
説明して、くれない?」
ルミちゃんと呼んだ瞬間、パァっと
橋門の顔が明るくなる。
「きゃぁー!!!呼んでくれた!
うれしい!だいすき!!!」
何なんだ!これは!?何が起こってるんだ
ホントに!?と、正面から抱き着かれて
目を、その辺に泳がせていると、小瓶が
道端に落ちていて、高城は橋門を引きずり
ながら、小瓶を拾うと、そこには、
こう書いてあった。
「惚れ薬(女)」
その下にははっきりと、
『Made by Malus』
と書いてあって…、
高城の、ある一本の糸のようなものが
ぷつんと
マルス!てぇめぇ!!!」
ブチ切れた(笑)
「はい?わたーしはここにいまーす。」
「はうあっ!?」
なぜか、マルスが自分の隣に立っていた。
なんだか、ニヤニヤしているところを見る
と、こいつがわざとやったんだな!
「いやー、だって、お似合いのお二人が、
並んで歩いてるーのに、事務的な事ばかり で、何一つ、恋愛的要素がなーい。
コレを、青春の無駄ー使いと言わずに、
なんて呼ぶんでーすか!?」
そんなことのために、僕は、あらゆる男性
から、痛い目線を受けさせられていたのか
ふざけんな!?などなど、高城は、激昂
しているわけだが、しかし、よく考えると
まだ、目の前に、橋門がいて、それを、
放って置いたことを考えると、もう、今の
状況は目も当てられない。
恐る恐る、高城は橋門の方を見ると、
やはり、橋門が泣いていた。っと
次の瞬間
ドパッっっっ!!!
高城の腹部に猛烈な痛みが走る。
「やっと、身体の自由が戻りました。
いやー、急に抱き着かれたときは、
ホントに…」
「お前が抱き着いて…」
バゴッっっっ!
「えっと、何か、おっしゃいましたか?」
「い、いえ、何でもございません…!」
「そうですか。よろしい。それではマルス
解毒剤を下さい。」
「えー、いやでーすよ。ちゃんと、
わたーしの話きいてましたー?」
「青春がどうのこうの、関係ありませんよ」
「そうですか〜?わたーしには、初々しい
カップルみたいに見えまーしたけど?」
これに、意外にも橋門は動揺する。
「そ、そ、そんなこと、ありませんよ!
な、なんで高城君なんかと!」
「そうか、僕は、その程度の、存在なのか
僕は、 本当は君の事が…」
「た、高城君!?な、なな、何を言って
るのですか!?」
「さっきので、僕は、自分の恋が叶った
と思ったのに。」
さらに、顔が真っ赤になる。
「高城君!?え、ええー!?」
「はい、マルス、ストープ!!!
なに、勝手に僕の声を解析して、橋門さん で、遊んじゃってんのかなー?」
高城の声がさらに聞こえる。
「ほぇ?」
急展開に、橋門は変な声を出してしまった
「くー、ばれーてしまっては、しかた
あーりませんねー。」
マルスは、結果的に二人の怒りゲージが
マックスに達したことを知らない。
しかし、ここで、さらに、変化があった。
「えっ、え、えー!!!」
勝手に、橋門の手が動いて結果的に、服を
………。とりあえず、非常にまずい状況に
なった。
「ま、マルス!?」
「はっ、はっはー!!!これも、きちんと
仕込んで置いたのでーす!いやーこんな
にきちんと動作するとは、驚きでーす!」
「高城君…。」
「は、はい…、何でしょうか、姫!」
「殺す…。」
へ?
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
少年の絶叫は、天へと虚しく消えた。
具体的には、筆舌に尽くしがたいので、
割愛させていただくが、一つ言えることは
マルスが、全速力で逃げ、影でガクガクと
震える程の威力だったと考えるのが、良いだろう。実際、マルスは、緊急帰国装置で
足早に逃げ去ったのだが。
それほど、高城の身体は、ギタギタにされた。かわいそうに。

数日後、高城は、無事に退院を果たした。
医者も驚く、というか、人間の治癒の力
がどのくらいかが、分かっていない、猿で
すら、驚く程だった。貫かれた心臓は、
一日もしないうちに、完全に蘇生していた
し、さようならしてしまった、首から上はいつの間にか、胴体と、再び出会っていた
医者は、
「致命傷のはずなんですが…。人体の神秘
というか、なんというか?」
と、困ってしまうほどの回復ぶりだった。
というか、橋門は、心臓を貫いたり、首を
落としたり、しちゃって大丈夫なのか!?
というと、
「ルミ、お前は、三週間自宅謹慎だ。」
「ええー、そんなー!」
「俺が、上に言い訳するのにどれくらい
頑張ったと思ってんだ!?さっさと、
謹慎して、おとなしくしてろ!!!」
とまあ、そんなこんなが、ジジイとあった
みたいだ。
かくして、高城は、無事に、高校への
進学を果たしたわけだが、本当なのか?
まぁ、とりあえず、所々、包帯を残して
高校へと、登校して行った。徒歩15秒。
6月に編入するという、微妙なタイミング
だったので、学校になじめるのかが、不安
だったようだが、意外と簡単に、入る事が
出来た。友達の数は、それほど、多くは
ないが…。まぁ、できたには、できた。
そして、まぁ、授業にも、参加し、なれてきたころであるこの日、事件は起きた。

「さて、授業を始めますよ〜。
皆さん、席についてくださ〜い。」
なんか、変なイントネーションが特徴の
三十路に、ギリギリ達してませんよ、
というくらいの年齢の、女教師が言う。
「今日は、班になって、調べ学習です。
make groups!」
という合図とともに、机が動き出した。
「パソコンを開いて下さい。」
パチンっと教師が、指を鳴らすとPCが
出てきた。
「す、すげ。」
思わず、高城は呟くが、隣から、
「空間移動の基本形だよ。みんなできて、
当たり前」
と、耳打ちされて、真っ赤になった。
隣の女の子は笑っている。
うう、恥ずかしい。
まぁ、なんだかんだあったが、
グループ紹介。
高城 雅樹
笹原 奏香<隣>
斎藤 良太<斜め前>
兼崎 愛美<前>
の四人で、お送りされる。何がなのかは、
全くわからない。
とりあえず、高城は、パソコンを開く。
「高城くん。何を調べるんだっけ?」
笹原が聞いてくる。
「え?あ、あぁ。確か、魔法について、
何でも良いから、レポートを書けって
内容だったとおもうよ。」
「ありがとう!」
え、笑顔が眩しー。かわいいから、
通常の二・三倍くらい眩しー。
「こら!また、男子を落とそうとしてる
でしょ!ダメよ!そんなことしたら!
高城君にまで、手を出すの?
男たらしのくせ、やめたほうが、いい
ってば。」
兼崎が、ちょっと深刻な顔で、注意する
パソコンのディスプレイには、
『コイツは、中三の時のクラスの男子を
一度、コンプリートするという、伝説
の持ち主だ。気をつけるべし』
と、出てきた。
へぇ、そうなんだ。って!?ハッキング
されてる!?
「さ、ささ、斎藤君?なにしてんの!?」
「立派な、犯罪行為」
「知ってるよ!そのうえで聞いてんだよ!
ハッキングしないでくれないかな?」
「嫌」
はっきり、言われた〜。どうしようも
ねぇ〜。高城は、机の前で突っ伏する。
そんなことは、不可能だけど、やっぱり
それ以外に、表せない状態にある。
「ま、まぁまぁ、高城くん。大丈夫
だって。きっと、良いことが、いずれ
あるよ。遠い未来に。」
近い将来にしてほしかった。これから、
僕がずっと、不幸になるみたいじゃないか
なんて、考えながら、突っ伏す状態を解除
する。実際には、突っ伏してないけど。
「またぁ、奏香はぁ〜。ダメだって。」
何度も注意したのがあだになったらしい。
「そういえば、なんで、止めるんだ?
特に、高城は、動揺してないはず。」
斎藤が言う。
「もしかして、高城くんの事が好きなの?」
笹原が言う。
「え?え?あ、いや、そういうつもりで
いったわけじゃ…。」
「じゃ、どういうつもりで言ったの?」
さらに、笹原が詰め寄る。
「え、あの、奏香の魔の手から、高城君を
守るため?」
「ふーん。じゃ、高城くんの事を何とも
思ってない、と。」
「え、いや、そんなわけじゃ…。確かに
カッコイイし…。」
「ひゅーーー!言っちゃった言っちゃった! 愛美が、言っちゃったよー!みんな!」
あの、皆さん、僕の事を置いて、遠くまで
行くのやめてもらえますか?孤独でしかた
がないんですけど?
と、高城は半ば唖然としていると、
「キスしろ!」
と、誰かが言い出した。誰だよ。めんどくせぇよ!
しかし、クラスは、一度乗ったらもう
止まらない。
「こらー!ちゃんと、授業をしなさい!」
教師の声も、虚しく空回りする。
「お前らさ。兼崎さん困ってんじゃん。
うるせえよ。だまれ。」
ヒーロー!ありがとう。この台詞をいって
くれたのは、佐々木 幸太郎君だった。
クラスの代議員で、みんなからは、信頼を
寄せているという、高城なら、まず、
ありえないことをやってのける人物だった
「ほら、授業、再開するぞ。」
佐々木は、こう言って、席についた。
「ごめんね、なんか変なことになっちゃって さ。佐々木君に、僕からもお礼しとくよ」
高城は、言った。
「いや、あ、うん。」
兼崎は、顔を真っ赤にしながら頷く。
なんだか、悪いことしちゃったのかなーと
思いながら、また、パソコンで調べはじめる。すると、ディスプレイにまた、変な
事が起きはじめた。きっと斎藤だろう。
「あのさ、斎藤君よ、やめろってば、
ハッキングは、立派な犯罪だってば!」
「大丈夫だ。俺がやってるのは、
不正アクセスであって、ハッキングなんか ではない。」
「いや、犯罪行為であることに変わりは
ないよね。」
「ふん。」
いや、ふんじゃねぇよ!やめろってば!
「よし、できた。」
何が出来たんだ?ろくなことではなさそう
なのは、確かだ。と、高城は、もう、
どうでも良さそうに、キーボードから
手を離す。
「軍の、機密事項の盗聴が。」
「ダメだろそれ!一番やっちゃいけない
ところへ、盗聴しに行っちゃってるよ!」
「うわぁ、すごい!国家機密レベルの
調べ学習ができるね!」
笹原さん、それはもはや調べ学習じゃない
サイバー攻撃だよ。と、もう高城は、頭が
こんがらがって、急に落ち着いてしまう。
「ただの、犯罪。罪悪感を感じる必要は
ない。」
と斎藤が、意味不明な理論を持ち出して言った。ここで、罪悪感を感じずにいつ、感じるんだよ!ふざけんな!高城は、周りの人間のイレギュラーさに、圧倒させられざるをえない。
「まぁ、とりあえず、見てみましょ。」
兼崎が言う。
そこには、こう書いてあった。
『Class yellowの能力者について。
ホグニシレスタ(毒操士)
大量の猛毒を、自由自在に操る

ミファストクロア(熱水操士)
大量の水蒸気を、自由自在に操る



Class redの超能力者について。
ペルリメ(吸魂狂神)
敵を傷つけた分だけ、命を吸収し、
その、生命力によって、願いを叶える

ギレストキュレア(神の怨嗟)
能力発動時、相手の身体を、灰に
変換する。




圏外危険度能力者について、
サーフィスクラード(壊れた人形)
関わった、人間の魂を例外なく、吸収し
願いを叶える力に 変換する。』

ドキッ、と、高城は、心臓を捕まれたかの
ような錯覚に陥りそうになる。
『サーフィスクラード』
これだ。これが、僕の能力の名前。
「斎藤君、サーフィスクラードについて、
もう少し、詳しく調べられる?」
「悪い…、今それどころではない。
コピーし終えた瞬間から、後をつけられ
てる。撒かなきゃやばい。」
カタカタカタカタと、斎藤のキーボードを
打つ速度が増していく。
「くそ、やばい。見つかるかも…!」
ええ!!!それはさすがにまずいんじゃ!
高城は心で叫ぶ。
「あ。」
あって何!?
「残念、ゲームオーバー。ハハハ、
さすが、一国の軍、強いな。」
ドカンっっっ!!!
小隊を一つ、学校へ派遣されたようだ。
「どうするよ?これ?高城くんは?」
笹原は言う。
「迷わず、逃げるよ?」
高城は、一秒のラグもなく言い切る。
「私も同感よ。逃げましょう。」
兼崎も同意する。
「俺を、置いていくな!」
斎藤は、叫ぶが、みんな、一瞬しらっと
してから、
「「「お前のせいだろ!?こうなったの!」」」
「あれ、ばれてたか?」
全身で、シャウトしてるよ。バレバレだよ
と高城は、心で叫ぶ。
そうこう、しているうちに、囲まれた
ようだ。
「打ち方用意!」
激戦が、
「打てー!」
始まった。

まずは、銃弾を避けないと、始まらない、
はずだった。
兼崎が、急に
「トレア、クス、セタ!」
と、叫んだ。しかし、何も起こらないか
のように、思われた。
いや、違う。正確には、もう、起こって
いた。よくみると、天井に、大量の穴が
空いていた。そして、クラスの誰ひとり
として、傷ついていない。
「私のサイドAは、運動エネルギーを、
位置エネルギーにかえる力。
ベルアクリスタというみたいだけど、
私には古代語がわかんないから、どう
言う意味だか知らないわ。」
けど、といって、一呼吸おく。
「こういう、銃弾みたいな水平方向の
力には、めっぽう相性が良いのよ。」
といって、前を向く。
「私たち、魔法学では、あんたらに、
劣ってるつもりはないの。来るなら、
全力で来なさい!その上で、潰して
あげるわ。」
あの〜、ちょっと兼崎さん…、質問良いかな?運動エネルギーを位置エネルギー
変換するって事は、いずれ、落ちて来る、
って事だよね?つまり、それは、真っ赤に
なるほど、熱された鉄の雨が降って来る
ってことで、つまり、不利になるんじゃ
ないかな…。何て言う高城の懸念は、
杞憂に終わった。なぜなら、
「液体の鉄の雨をくらえ〜、セラ!」
文字通り、鉄の雨が、兵士達に、襲い
かかる。摂氏1535℃(笑)
マグナム弾を使っていた事があだになった
ようだ。
「ぐぁぁぁぁ!!!」
兵士さん、ご愁傷様です。
「いやー、愛美の、真逆の能力だからこそ
出来る、コンビネーションだよね。
タスリクアルベって、いつも思うけど、
単純すぎない?反対から、読むだけって
さ。」
圧倒的な力で、高校生グループが、小隊を
制圧してしまった。摂氏1535℃で。
さて、これは、一体誰の責任だろう?
「ぼ、僕!?何もしてないじゃん!?
むしろ、見てただけだから、君達の方に
責任があるんじゃ…?」
「関係ない、お前のせいだ!」
なんで?責任転嫁されちゃったんだけど…
高城は、理不尽過ぎる状況にぐうの音が
でない。なぜなら、教師の方まで、高城の
責任にすることに決定したから。
ふざけんな!
「さてと、で、残兵が、一人残ってる
んだが、どうするんだ?」
斎藤が変なことを、言い出した。
周りには、倒れた兵士しかいない。
誰なんだ、兵士って…?
高城が、気づく前に、笹原、兼崎が倒れた
そう、残兵は、斎藤だった。
「なんで…?」
「サーフィスクラードだな。」
「どうして?」
「魂の司祭は、高城雅樹か…。」
「君はだれ?」
「なぜ、こんな危険なものを、野放しに
するのか、その意味がわからん。
我等、軍は、その結論を無視し、
サーフィスクラードの捕獲に専念
する。只今より、第一、捕獲演習を
圏外危険度能力者対象で行う。
開始まで、五秒前、」
高城は、全力で、その場から逃げる。
「三、ニ、一、開始」
合図とともに、強力なエネルギーが、
高城に向けて発射された。
「うわぁっ!?」
高城は、反射的に、その場に伏せる。
高城の頭より、テニスボール一個分
くらい上を、エネルギーが通り抜けた。
「っっっ!?」