友達から謎のメールが送られてきました3

晦日ですねー
実感がわかないっす
うおおおおおおおおおおお


id:higashino0933氏はこのことをちゃんと知っていますよ

生命の鐘③

「テクニA トキシックボルト」
斎藤が、片手を前に出して、呟く。
すると、彼の手から、空気を切り裂く音
とともに、紫色の、ガスが、出てくる
光りのようなものが、噴出した。
「ど、どど、どうしろってんだよぉ!」
高城は、とにかく、足を動かした。
遠ざかること。それが第一だ。
「一応、俺は、サーフィスクラードの護衛
ということになっているんだが、
残念なことに、世界の破壊者などを、
守る気にはなれん。
サーフィスクラードは、世界終末予言の
第一歩なのだからな!!!」
直後、ズバン!!!と、轟音がした後、
四方八方に、放電された電気が、元の
場所へと、まるで、ヤリのように、
戻ってきた。
「サーフィスクラード、俺はなこれでも、
この世界に、愛着があるんだ。
滅ぼさせるわけには、いかん」
斎藤は、言い放ってから、
パチン!と指を鳴らす。
すると、近くに倒れていた机が消えた。
実際に、四次元空間から、その、座標ごと
消失した。消失したところは、歪みを埋めるように、周りの、空間が、集まる。すると、全体的に、密度の小さくなった、
四次元空間は、やはり、歪んだままになり
数秒のラグの後に、決壊する。その、四次元空間の決壊により、生み出された、膨大な、エネルギーによって、元の座標が、
再構成されて、もとに戻る。この時に、
歪みが生み出す力は、言うまでもなく、
強大な武器になる。
「これが、座標奪者(テレマファリア)の
力だ!」
ドッカーンッッッ!!!
強烈な、爆発があった。
高城の、すぐ近く、約60cmで、それは
起こった。
「サーフィスクラード、この程度なのか?
なんだ?この弱小能力者は?」
確かに、高城は、消えた。血肉のかけらも
なく。しかし、爆発は、
『こんなにも、綺麗に生身の人間を、
消し去る事など、できたのだろうか?』
判断が、遅れた。
パンッ!!
っという、乾いた銃声が、響いた。
「やっぱり、軍の人に任せると、とんでも
ないことに、なりますね。」
そこにいたのは、橋門だった。
隣には、高城もいた。無事に救出された
ようだった。
「ありがとう、橋門さん。死ぬかと思った」
「仕事ですからね、護衛。」
一連の会話が終わると、高城は駆け出した
「危なかった。もう一歩、動くのが、
遅ければ、致命傷だった。
貴様、軍への背信は、罪が重いぞ。」
斎藤は、人を見下すように言う。
「その軍から、高城君を守るように命じ
られているのは、私なんですけどね。
気安く、軍の名前を出さないで下さい。
軍の名折れですよ。過激派君。」
橋門は、今までに出したことのないような
冷酷な声で言う。
「上層気取りか?笑わせる。リストには
入ってねぇな。ガキがしゃしゃるな、
うぜぇんだよ。失せろ。」
言い終わるや否や、斎藤は指を鳴らす。
パチン!!!
しかし、橋門が、二メートルくらい、
距離をとると、全く、効果を受けなかった
「貴方の、この能力、使い勝手が、ありえ
ないくらい、悪いですね。
ちょっと避ければ、安全圏だし、
大きな、爆発も、巻き込まれないように
するためには、不可能です。
落ちこぼれって言う言葉は、貴方のため
にあるようなものですね。」
「貴様………!」
斎藤は、唸ってから、魔法を唱える
「ラタグヤ・ファイド AAA!!!」
斎藤が叫ぶ。
「オーダー、M回線から R回線へ。」
それに反して、橋門は冷静さを失わない。
二つの、電撃の魔法が二人の間でぶつかり合う。
「う、うわぁっ!!」
高城はその衝撃波で、身体が浮いて、直後三メートル後ろの壁に叩き付けられた。
「痛ってぇ!くそ、もの凄い痛い!」
痛いですまないはずの衝撃はなぜか、緩和
された。
「申し訳ありません!
大丈夫ですか?高城くん。」
橋門が、注意をそらす。
「よそ見してる暇があるのか?」
斎藤が、指から、刀のような、光を出して踏み込む。
「っ!?」
橋門は咄嗟に、体勢を屈める。
すると、刀は橋門の頭のギリギリ上を
切り裂いた。しかし、体勢が崩れた、橋門
に、更なる一撃が、容赦なく、放たれる。
「死ね。」
そして、刀が橋門を
「くっ!」
切り裂いた、はずだった。
ガキィ!!!
「なん、だと?
魔法精製のラインは、完全に稼動していた はずだ。なぜだ!」
刀は、持ち主の方に向かって、指に付き
刺さっていた。
「よかったですね。小規模な魔法にして
おいて。前回なんて、相手の身体が、
消し飛びました から、ラッキーなんじゃ
ないですか?」
「くそ、何をした!」
右手から血を滴り落としながら斎藤は叫ぶ
「私の能力は高城雅樹の永久魔法によって、 手に入れた、力です。
名前は付いていません。いやぁ、
誇らしい事にどうやら、彼は天才
だったらしいですよ。」
橋門の方は、答える気はないらしい。
それに、気づいたのか、斎藤は新たな攻撃体勢に入る。
「う、おぉぉ!!!」
「無駄ですよ。私は、魔法を前にしてほぼ
無敵ですから。」
しかし、斎藤は力を止めない。
「死にますよ。」
「構わん。」
「なら、お好きにどうぞ」
巨大な魔法陣から、まるで、ハイテクの
砲台のような、ものが突き出していて、
そこに力が貯められていく。
「やめろぉっ!!!」
高城は、覚えたての攻撃魔法を、
斎藤に放つ。
「なっ!?」
どんな、弱い攻撃でも精密な魔法陣には、
大変なダメージになる。
斎藤はやむを得ず、回避行動を取る。
「命拾いをしましたね。高城君のおかげで。 さぁ、とっとと、拘置所まで、来なさい
高城君の護衛は私がします。」
斎藤は急に真面目な顔になって、
「そいつは、神の怨嗟や悪魔への天罰なんか に比べものにならないぞ。
神話級の圏外危険度能力者だ。マルスさん の機械でも、あの拒絶反応だ。
サーフィス・ クラードの能力は、
俺達の想像の域を 超えるぞ。」
と、橋門に耳打ちした。
そして、もう一度、別の巨大な魔法陣を
組み立てる。
「少々、気持ちの悪い感覚に襲われるが、
我慢しろ。時間も座標の内だ。
四次元のな。つまり壊せる。
あばよ。」
時間の座標を奪う。奪われた座標は、
周りの座標に、少しの間、補われるが、
歪みが、ピークに達すると、歪みが割れて
代替物が置かれる。
その代替物は、小隊を倒したところで、
斎藤が姿を消すという内容だ。
そして、斎藤の場所は、別の、三次元座標
に置き換えられた。
完全に、逃げられ、証拠も隠蔽された。

Ⅴ導

「くそ、残念ながら逃がしちゃいました。
また、ジジィに叱られちゃいますよ。」
橋門は悔しそうに言う。
「でも、びっくりしたよ。時間を潰される
なんて、初めての感覚だったし。」
「私だって、初めてですよ。二度と、
こんな目に、遭いたくありません。」
次元を抜ける感覚は、酷いものだった。
なにせ、一度、裏返るのだ。気持ちの
良いものではない。
「内蔵が、飛んでかないか、ハラハラ
してましたよ。」
ビニール袋を裏返すときには、袋の口から
手を入れて、引っ張り出す。
その要領で、人間がリアルに、口から、
内蔵からなにからなにまで、付属パーツ
ごと、すべて、ひっくり返される。
これが、裏返るという、真の意味だ。
想像するだけで、吐き気がする。
彼等が歩いているのは、校舎を出て、
ちょっと、歩いたところ。高城の家の
付近だ。
そこの、近くで、二人は溜まりはじめた。
「確か、橋門さんって、謹慎中じゃ、
なかったっけ?」
高城をギタギタにしたせいで、橋門は、
ジジィに謹慎をくらっていたはずだった
「そのはず何ですが、急に、電話から、
ジジィに、すぐに、学校に向かえ、と
言われたものですから、行ってみると、
あの様でしたからね。」
ジジィは、一体、何者なのだろうか?
状況をすぐに、把握出来るし、何があった
のかもすぐにわかるのは、かなりの異常だ
「でも、なんか、ジジィの声とは、
違ったんですよね。声というか、抑揚の
付け方ですか?違和感がありました。
一応、ジジイに確認を取っておきます。」
携帯を取り出して、ジジィに掛ける。
「あ、もしもし、ジジィですか?」
『GPSの位置情報からみるに、高城君の
家の前だな、てめぇ、謹慎だっつてん
だろ!何、ふらふら、護衛対象と、
呑気にデートしてんだよ!
ん?ちょっと待てよ?なんか、
重要事項のメールが…。
あぁ、なんかしらねぇけど、外出許可が
出てるみたいだ。なんで、俺に伝わって
ねぇんだよ!』
「知りませんよ!なんかジジィの声で、
電話が、かかってきて、許可が下りた
んですよ!上層と、きっちり、話
付けといて下さい!」
『なんでだー?くそ、連絡だ。
ルミ、一応切るぞ。』
ガチャ、ツー、ツー……。
「だそうです。」
「いや、聞こえてなかったよ。」
「つまり、ジジィも知らないってことです
ホントに、私は、誰からの意見を聞けば
良いのでしょうね!」
「うん………。ところでさ、」
「はい?」
「なんで、敬語なの?」
「へ、なんで急に!?」
「いや、別に、これといった理由は、
無いんだけど…。」
「んー、じゃあ、敬語じゃダメですか?」
「味気が無いというか…。」
「じゃあ………、」
「ルミちゃんって呼んでください。」
嫌な記憶が蘇る。
「あの、正気?」
「はい、正気です。」
「本気で言ってんの?」
「本気ですよ!!!馬鹿なことを言わないで 下さいよ。読んでくれたら、敬語を、
やめます。」
ちょっと、怒っていう。
「じゃ、やっぱいいや。」
と高城が、言うと、橋門は、不機嫌そうな
顔をした。
「もういいです。」
ムスっとしたまま、橋門は立ち上がる。
「そういえば、高城君の家を、見学して
ませんよ。入れてくれないんですか?」
「分かったよ。入れるよ。」
鍵を取り出して、ドアに入れる。
「そういえば、なんでルミちゃんって、
軍に入ったの?」
急に、橋門が、顔を赤くする。
しまった、さっきの流れが、口から、
出てきてしまった。などと、絶望している
と、橋門が口を開いた。
「私が、軍に入ったのはね、雅樹兄さんの
真実を、しるためなの。私は、雅樹兄さん の後を追いかけていたら、あなたが、
昨年の7月に顕れた。ちょうど、雅樹
兄さんが、死んじゃったあの日から、
ちょうど、七日たってから、あなたは、
サーフィスクラードの魂の司祭として、
復活したの。きっと、復讐に来たのよ。
雅樹兄さんは、世界に、宇宙に、この世
に。」
言い切ってから、橋門は、申し訳なさそう
な顔で言う。
「ごめんね。急に、変なこと言っちゃって
さ、さ、入っちゃお。」
無理に、笑顔を作って、橋門は、高城に
早く開けるように、促す。
「ちょっと待ってね。これ、単に、回す
だけじゃなくて、セキュリティとか、
の問題なのかな、全然さっきから、
鍵が回んないんだ。」
「あの、一言良いかしら?回す方法反対
よ。馬鹿なの?」
「え、どうすんの?」
「もう!どいて!こうすんのよ!」
ガチャ、パン!!!
「え………、え、ええ…?」
ドサっ
紅い、赤黒い何かが、飛び散った。
「久しブりダなぁ、高城ぉ。元気にして
たかぁ?ハハっ!」
真っ黒で、最悪の記憶が、蘇る。
コイツが、殺した。俺を、コロシタ。
俺は、死んだ。みんなも、シンダ。
誰のせいだ?コイツだ。
ダレノセイダ?
コイツダ!!!
大佐、お前を殺す…。

Ⅴ本

高城は身体を低く構え手をピンと張って、
後ろに伸ばしていた。
「XPOR…。」
ドゴォン!!!
と、大佐の男の身体が弾け飛んだ。
見ると、高城の掌底が今まで、大佐の男が
いたところに、突き出されていた。
しかし、大佐の男は死なない。
むしろ、楽しそうに笑っている。
「おいおい、高城ぉ。 なんデったって、
サーフィス・クラード
の仲に宿っちゃってんダよ、おい?
ちゃんと、死ねよ、死に損ないガぁ!」
言い終えるとすぐに、銃弾が迫る。
右の拳銃、左の拳銃そして右の拳銃、最後に両手のクロスでもう一度。
それを、すべて、生身で避ける。
そして、鮮やかに、飛びながら、両手に
それぞれの、人差し指、中指、親指をつけその先端から、赤い光をだしながら、大佐の男に切り掛かる。
しかし、また、大佐の男には通じない。
「それデ、全部かぁ? あぁ!?弱ぇんダよ
クズ野郎ガ!!!」
タダダダダダ!!!
と、今度は、魔法で、威力を大幅にあげた機銃を使って、高城を連続で狙い打ちする
これでは、高城も避けきれなかった。
無数の鉛弾が、高城の身体に風穴を開ける
そして、高城は、崩れ落ちる。
「は、クズダな。 サーフィス・クラード
がなんダ。敵ジゃねぇジゃねぇか。」
しかし、そんな言葉に反して、高城は、
身体に大量の風穴を開けたまま、
ムクりっと、
起き上がった。
自然にできる事自体が、既に不自然だった
「なんダこりゃあ?壊れた人形はこれ以上
壊れられませんって、玉かぁ?」
高城は答えずに、天に、手を掲げる。
すかさず、その手を、施条銃で打ち抜く。
しかし、血は流れない。魔法の精製は
止まらない。
キュン!!!
という音と共に、白銀の光を携えた、
太刀が現れる。
「なんダと!?実体化ダぁ!?
ふザけんな!?」
核融合
それを、一瞬かつ、膨大な熱を、完全に
相殺しつつ、成し遂げるそして、形を綺麗に整える。
人間ができるとは思えなかった。
「サーフィス・クラードってのはね…。
アウトワールドの奴らが作った玩具の事だ よ。」
明らかに、高城と違う声、気配、オーラ。
「あぁ゙?誰ダてめぇ?」
「僕は、アルフ。ダウトワールドの究極
の地獄へようこそ。」
そして、次元の違う神の戦闘が始まった。

Ⅴ結

初めに動いたのは、大佐の男だった。
「BENX」
「.¶:)<∽」
人間には、とても理解出来ない声が、
サーフィス・クラードから発せられる。
巨大な氷の槍が、一気に炎に包み込まれて蒸発する。
そして、その煙の中から、
サーフィス・クラードが現れる。
「自分で自分の視界を遮るのかい?
馬鹿にする 訳じゃないが、褒められた
戦術じゃないね。」
アルフが呟く。
アルフが操るサーフィス・クラードは、
白銀の太刀を振り下ろす。
大佐の男は辛うじて、魔法の剣を精製して
受け止める。重い一撃だった。
「君は、高城君の使った
魔法は、ほとんど無効
だったよね?なんでかな もしかして、高 城君の魔術式を盗んだのかな? でもね、
彼は完璧だった からさ、安全装置を
付けるのも忘れなかった んだよ?それが
何を意味してるか、分かるよね」
大佐の男にはそれが痛いほど分かった。
単純で、しかし高城にだけしか解けない、式。
それが、完全に鍵を使ってこじ開けられたかのように、崩れていった。
パスワードだ。
「なん、だとっ!?お、お前は誰だ!?」
「神様のなりそこない、そう思ってもらえる と有り難いね。 じゃ、僕は失礼するよ。
高城君を殺しそうになったらまた、
来ちゃ うからね。その時は、君を………」ー殺すよ。ー
大佐の男はもはや立ち尽くすしかなかった
そして、一連の血みどろ第一幕は、幕引きとなった。